アクリル板は透明で美しい素材ですが、ガラスや塩ビとは強度や耐久性、使いやすさに違いがあります。安全性や屋外での耐候性の面でも優れているため、用途に応じて適切な素材を選ぶことが大切です。この記事では、それぞれの特徴をわかりやすく比較しながら解説します。ぜひご一読ください。
アクリル板の強度・耐久性は?
アクリル板は、身近に使われている透明な素材のひとつです。見た目はガラスに似ていますが、強さや使い勝手には違いがあります。ここでは、アクリル板の強さや長持ちする力について、ガラスや塩ビと比べながら、わかりやすく説明します。
アクリル板の強度
アクリル板はとても丈夫な素材です。実は、同じ厚さのガラスと比べると、
アクリルの強さは10倍以上もあります。つまり、アクリル板は簡単に割れにくいのです。ガラスは衝撃があるとパリッと割れてしまい、鋭い破片が飛び散ることもあります。一方、アクリル板は割れても破片が飛び散りにくく、安全性が高いといえます。
アクリル板の耐久性
アクリル板は耐久性も優れています。使っているうちに強さが落ちにくく、屋外で使っても10年から20年くらいはきれいな状態を保てます。紫外線に強く、雨や風にも耐えられるので、看板や窓、屋外のパーテーションなどに使われることが多いです。
ガラスとの違い
ガラスは透明度が高く、傷がつきにくいというよいところがありますが、
割れやすくて重いのが弱点です。アクリル板は軽くて割れにくいので、子どもやペットのいる場所でも安全に使えます。また、大きな板でも運びやすいというメリットがあります。ただし、ガラスより傷つきやすいので、取り扱いには注意が必要です。
塩ビ(塩化ビニール)との違い
塩ビは安価で柔らかいため、
曲げやすく加工しやすい素材です。ただし、透明度はアクリルより低く、透明なものでも少し曇った感じがあります。耐久性は場所によりますが、長期間の屋外使用にはあまり向いていません。逆にアクリル板は透明度が高く、屋外での使用にも強いので、より見た目を重視する場所でよく使われます。
アクリル板がガラス・塩ビより選ばれる理由
アクリル板は、ガラスや塩ビと比べてどんなところがいいのか気になる人も多いでしょう。ここでは、アクリル板が選ばれる理由をわかりやすく紹介します。
安全性の高さが決め手
アクリル板は割れても
破片が飛び散りにくく、ガラスのように鋭い破片が飛ぶ心配がほとんどありません。とくに子どもやペットのいる環境、公共の施設など安全性が重要な場所で選ばれやすいです。塩ビは柔らかく割れにくいですが、透明度が低いため見た目で劣ります。
軽さと扱いやすさが便利
アクリル板はガラスに比べて
約半分の重さなので、大きなサイズのパネルでも取り扱いやすく、施工やメンテナンスの負担が軽減されます。塩ビは柔軟で曲げやすいものの、硬く厚いものはやや重くなり、アクリルの軽さとは異なる扱いやすさがあります。
優れた透明度と美観
透明度の高さがアクリルの大きな魅力。ガラスに匹敵するクリアな見た目で、展示ケースや額縁、看板など「見せる」用途に最適です。塩ビは透明度が控えめで、少し曇りがちな質感になることが多く、見た目を重視する場面ではアクリルが選ばれます。
屋外での耐候性と長寿命
アクリルは
紫外線や雨風に強く、屋外使用でも劣化しにくいのが特徴です。看板やサイン、建具など屋外で長期間使う場合にとくに向いています。塩ビは紫外線や気候変動で劣化しやすいため、屋外利用では耐久性が課題となることがあります。
加工性に優れたアクリルのメリットと注意点
アクリル板は切断や穴あけ、曲げ加工が容易で、形状やサイズの自由度が高いのもポイントです。カラーバリエーションも豊富でデザインの幅が広がります。ここでは、アクリルの加工のしやすさによるメリットと、その際に気をつけたいポイントについてわかりやすく説明します。
アクリルの加工はとても自由自在
アクリルは切る、曲げる、穴をあけるといった
加工が簡単にできます。たとえば、カッターやノコギリで切ることができ、電気の熱を使って曲げることも可能です。さらに、接着剤でパーツ同士をしっかりつなげることもできます。このため、いろいろな形やサイズにカスタマイズしやすく、オリジナルのデザインを作ることができます。
多彩な色や形に対応できる
アクリルは
色の種類が豊富で、透明のほかに赤や青、黄色など20色以上のカラーがあります。また、丸や四角、ハート型といったさまざまな形に加工できるので、見た目にも楽しい作品を作れます。自由に形を変えられるのも、アクリルの大きな魅力のひとつです。
軽くて扱いやすいから加工が楽
アクリルはガラスよりもずっと軽いので、加工する際の負担が少なくなります。大きな板でも持ち運びがしやすく、取り扱いが楽です。これは作業のしやすさだけでなく、安全面でもメリットがあります。重たい素材だと怪我をするリスクがありますが、アクリルならその心配が少なくなります。
キズには注意が必要
加工の際は表面にキズがつきやすいことに気をつけましょう。アクリルは硬さがガラスよりも低いため、うっかり強くこすると
細かいキズがついてしまいます。加工の前にしっかり表面を保護したり、やさしく扱うことが大切です。
熱に弱いので火には気をつけて
アクリルは熱に弱いので、加工時や使う場所で高温になるのは避けましょう。熱で変形したり溶けたりすることがあるからです。ヒーターを使って曲げるときも、温度を適切に調整しながら慎重に作業を行う必要があります。
まとめ
アクリル板は軽くて割れにくく、透明度も高いため、安全性と美しさを両立できる優れた素材です。ガラスよりも耐衝撃性や耐久性に優れ、屋外でも長期間使用できるため、看板や窓、パーテーションなど幅広い用途で選ばれています。一方で傷つきやすさや熱への弱さには注意が必要ですが、加工もしやすく自由度が高いことから、多くの場面で活躍しています。用途に合わせてガラスや塩ビと比較しながら、最適な素材選びをするとよいでしょう。